2011年6月30日
階段上からの眺め
中判のスクエアフォーマットの存在が気になって、カメラをゲットしてスクエア写真を撮り始めたと先日のエントリに書いてみましたが、今日はその続き。
中判カメラが気になったきっかけは先日のエントリにもあるよう正方形のスクエアフォーマットに惹かれてのこと。要するにアウトプットのアスペクト比に興味があったわけです。しかしながら何度か撮影を重ねて感じたのは、中判の魅力はフォーマットサイズではなく「被写界深度」と「解像度」にあるということでした。
中判はいわゆる35mm版のフィルムと違い、1枚あたりの受光面積が広いわけです。となるとその分1枚あたりの解像度が高くなります。現像済のフィルムをライトボックスにのせてルーペで見てみると、これまで見たこともないぐらい高解像度の世界が広がっているのが見てとれます。
と同時にフォーマットサイズが大きくなると、その分被写界深度が浅くなります。被写界深度が浅いと、その分ボケが大きくなります。35mm版フォーマットと比較すると、同じ絞り値でもボケの量が圧倒的に違います。
ということで、中判に興味を持ったきっかけは6x6のスクエアフォーマットによる正方形写真なのですが、中判の写真を撮れば撮るほど、アウトプットの解像度、被写界深度に興味の対象が移っていきました。
そんな感じで中判のおもしろさにハマり始めたとき、偶然あるブログを見つけました。
・写真父さん - PENTAX67アーカイブ
PENTAX67という中判カメラで撮影した写真が掲載されています。写真自体はごくごくありふれたスナップ。しかし何かが違うのです。写真を見ていると、まるで自分がその場にいるかのような臨場感が伝わってくるといいますか、すごくビビッドに写真の世界が感じられるのです。このブログの作者の方の写真テクニックが素晴らしいのは当然のこと、同時にこの写真を撮影しているカメラにも興味がわいてしまいました。
中判カメラについて感じるところをつらつらと書き綴っていると知らぬ間に長くなってしまったので、今日はこの辺にして続きは明日に持ち越します。
ちなみに今日のこの写真は世田谷区の岡本八幡神社で撮影したもの。高台の上に社殿があり、長く急な階段で車通りのある道路に繋がっています。この写真は階段の上から真下の参道を撮影したもの。普段あまり目にすることのないアングルなので、ちょっとおもしろくてシャッターを押してみました。
アップロード日時 : 2011年6月30日 00:04 撮影場所 : [ 世田谷区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 岡本八幡神社 |
撮影日時 | 2011年6月26日 12:58 |
カメラ情報 | |
カメラ | PENTAX 6x7 |
フィルム | FUJICHROME Velvia 100 |
フォーマットサイズ | 6x7 |
ISO感度 | 100 |
露出時間 | 1/30秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | Super-Multi-Coated TAKUMAR/6x7 200mm F4 |
焦点距離 | 200mm |
絞り | f/4.0 |