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2006年3月 3日
少年時代の遊び場
僕は去年の12月25日までテレビ番組のディレクターとして働いてて、今年の1月から今の仕事に就きました。間にガッツリと休みをとることができなかったのですが、とりあえずわずかな休みの期間に実家のある北九州市に帰省しました。
この写真はそのときに撮影したものです。実家からすぐ近くにある「岬の山公園」というところです。僕が北九州に住んでいたころは、それはそれは汚い公園で、雑草が生い茂り、日中でも若干薄暗く感じるようなアングラな雰囲気漂う公園でした。そのため、小学生ぐらいのころは母親から「あそこは危ないから行っちゃダメ!」と言われるような公園でした。ところが考えてみると茂みが多いということは、子どもたちにとってはむしろ遊び場が多いということ。子どもというものは危険なものほど魅力的に映るもので、親の言いつけなんて全く無視して、友だちたくさん引き連れてよくこの公び場が多いということで、わざわざ茂みの中に入っていき、自分たちの基地を作ったりしていました。
そんな公園も数年前に北九州市が全面的に改装してしまい、今では誰もが遊びに行けるようなきれいな公園に生まれ変わってしまったのです。それはそれでいいことなのですが、地元の子どもたちにとっては遊び場が奪われたような感じがするんだろうなぁ、という気がしてなりませんでした。
この公園、僕が子どものころはすごく不思議な空間で、誰かがシンナーすった後のビニール袋が放置されていたり、茂みの中にエロ本が散乱してたり、親たちにとっては自分の子どもを近づけたくないというのはすごくよく理解できるのです。ただ、子どもたちにとってはそういういかがわしい場所こそ魅力的に思えちゃったりするんですよね。
ちなみにこの写真は去年の大晦日に撮ったものです。2005年最後の夕日をうまい具合に撮ることができました。でもこの写真には、子どものころ楽しかった思い出は微塵も感じ取ることはできないのです。何か一抹の切なさを感じさせる、そんな大晦日の夕方でした。
アップロード日時 : 2006年3月 3日 00:54 撮影場所 : [ 福岡 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 北九州市若松区 岬の山公園 |
撮影日時 | 2005年12月31日 16:56 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/200秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF17-40mm F4L USM |
焦点距離 | 17mm |
絞り | f/8.0 |