2006年3月11日
夜の公園
前にも一度書きましたが、昼と夜では見慣れた景色でも見え方が全く違ってきます。中でも日中にぎやかな場所ほど、夜になると全く違う顔を見せてくれるものです。それは例えば学校。昼間の学校ってムチャクチャたくさんの人が騒々しく行き交ってるじゃないですか。でもみんな下校して夜を迎えた学校って、普段見ている場所が影になり、全体的に薄暗く、そしてすごく静かになるのですよね。
同じことが「公園」にも当てはまります。そもそも公園って昼間はいろんな人が好き勝手に遊んでる場所ですが、夜になると誰もいなくなり、これまた昼と違った風景を見せてくれます。特に公園の場合は街灯がありますよね。この街灯がすごくいい雰囲気を醸し出すのです。周囲は真っ暗なのに、街灯の下だけダウンライトで照らされたように明るくなってて、光と影の部分に濃いエッジを描かれるその光景を目にすると、なぜだかわからないのですがワクワクしちゃいます。子どものころ、うちは門限が厳しかったので、夜中外をウロウロすることなどできませんでした。そのせいで、夜の街をブラつくことに変な憧れを抱いちゃったのかもしれません。今となってはむしろ「暗くなる前に家に帰らせてほしい」と思ったりもするのですが、そんな今でも夜の闇と街灯が形作る円錐状の光の空間は、なぜだか僕の胸を高ぶらせてくれます。
ちなみにこの写真は戸山公園です。山手線の中で一番高い山、箱根山のふもとに広がるこの公園は、早稲田大学の学生かこの近辺に住んでる人以外にはあまり知られていない場所だと思うのですが、意外といい雰囲気の公園なんですよ。同じ都立公園でも代々木公園や上野公園みたいにだだっ広い雰囲気とは違い、入り組んだ遊歩道がどこまでも続いているような場所なのです。所々に公園や東屋、遣り水などがあって、心を落ち着けてゆっくりくつろぐことができます。ヒマな休みの日なんかには遊歩道の途中にあるベンチで読書でもしたいなぁ、と思わせてくれるような場所です。この公園、夜になると寂寥の念を感じずにはいられない場所となります。ところどころ設置されてある街灯が闇を破るように光を放って、その下にあるものを浮かび上がらせている光景は寺社仏閣のような静謐さすら感じさせてくれます。近くに住んでる方はぜひ一度行ってみてはいかがでしょう?
アップロード日時 : 2006年3月11日 02:32 撮影場所 : [ 新宿区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 戸山公園 |
撮影日時 | 2006年3月 4日 18:16 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 400 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -4/3EV |
露出時間 | 0.5秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF24-70mm F2.8L USM |
焦点距離 | 25mm |
絞り | f/2.8 |