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2006年3月30日
大自然の風景
このブログを書き始めた当初、毎日同じテイストの写真を続けるのはやめようと思っていたのですが、フタをあけてみると東京の連発。かろうじて毎日写真のテイストは変えてますが、東京続きです。しかしこれってよく考えてみたら仕方ないです。京都の写真ならまだしも、北九州の実家にはなかなか帰省しないので、新しい写真が増えていきません。そもそも長野なんて次にいつ行くかすらわからない状態です。東京の写真は新しいものがどんどん増えていきますし、最近撮影した写真の方が昔撮影したものよりもおもしろいものが多いので、必然的に東京の写真が中心になっちゃうんですよね。早晩、このローテーションが崩壊することは目に見えていたわけです。
そんなわけで、ここ最近は「建築物」「構造物」の写真が多かったので、今日は久しぶりに大自然の写真をアップします。この写真は長野県でも超有名な観光地「上高地」のものです。みなさん上高地に行ったことあります?僕はこのとき初めて行ったのですが、その美しさにド肝を抜かれました。「日本の中にカナダがある!」というような印象でした。安直な印象ですよね。大自然の絶景といえばカナダみたいな考え方だったんですが、何はともあれホントにきれいなのですよ。
上高地は車で入ることはできません。手前の沢渡というところに車を停めて、そこから先はバスで行かなければいけないのです。ということで、その日の前日、松本市にいた僕は夜のうちに沢渡まで移動します。天候はあいにくの豪雨。ちょっと前も雨粒で見えないような状態の中、ヘアピンカーブの続く山道を登っていきます。沢渡の駐車場に到着したのは3:00ごろ。車内で仮眠をとり5:30起床。撮影機材をかかえ、バスに乗り込み上高地へ向かいます。
バスを降りたのは大正池の前。名前だけは知っていたのですが、目にするのは初めて。あたりはものすごい豪雨だったのですが、その美しさに一瞬雨を忘れるほどでした。そもそも上高地は雨でも美しいのです。雨が木々や岩肌をぬらすことで、全ての色彩がビビッドに目の中に飛び込んでくるのです。さらに静謐な雰囲気も増し、神々しさをも感じるような、そんな雰囲気なのです。
最初に降りた大正池から今日アップした写真のある明神池まで歩いて4キロほどだったのですが、歩くとけっこう時間がかかりました。しかも豪雨の中、写真を撮りながらの移動だったので、なかなか前に進めません。そんなこんなで疲れがたまってきた中で見た光景が明神池でした。この池に着いたとき、偶然にも雨がやみ、池の奥から霧が出てきました。この霧が水面をスーっと移動してだんだんあたりに広がっていきました。ちなみに手前の水中に移っている魚はヤマメです。
この写真を撮影した当時は、カメラ本体こそ今と同じものですが、レンズは今ほどシャキッとしたものではなく、フィルターすら持っていない貧弱な撮影環境でした。いろんなテクニックもまだあまり身についていない状態で、気合と勢いだけで撮影をしていたような記憶があります。今でこそネイチャー写真はほとんど撮らなくなりましたが、このときの撮影スタイル、写真に向かう姿勢などは今でも自分の写真の礎になっているような気がします。
アップロード日時 : 2006年3月30日 00:37 撮影場所 : [ 長野 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 上高地 明神池 |
撮影日時 | 2005年8月12日 09:10 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 800 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -2/3EV |
露出時間 | 1/1250秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical |
焦点距離 | 28mm |
絞り | f/3.5 |