街角散歩

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2006年4月17日

店頭の街角アート

店頭の街角アート

僕が住む文京区の関口、ここの最寄り駅としてこれまで「有楽町線江戸川橋駅」という名前を何度か挙げてましたが、実はもっと最寄りの駅があるのです。それは「都電荒川線早稲田駅」なのです。有楽町線江戸川橋駅と東西線早稲田駅が徒歩10分ほど。一方、都電荒川線早稲田駅は徒歩3分ほどの場所にあります。

とは言っても、物理的に近いということと、よく使うということは別物。そもそも今の場所に住んでかれこれ7年になりますが、これまで一度も使ったことがありません。そもそも電停の場所が渋いんですよね。雑司ヶ谷、大塚、町屋、三ノ輪などなど。なかなか行く機会がない場所です。

都電と言えば父親のことを思い出します。僕の父は東京で大学生活を過ごしました。かれこれ40年以上前のことらしいです。当時、父親が住んでいたのは今僕が住んでいる場所にすごく近い場所らしいのです。「面影橋のあたりに住んでいた」と言っていたので、僕の住む場所から徒歩5分ほどです。そんなわけなので、僕が関口に住むと聞いた父がこう言ってきました。

「あのへんには都電の関口町という電停があるだろ」
「??」

調べてみました。都電関口町駅。かつて都電15系統と呼ばれる路線があり、高田馬場と茅場町を結んでいたそうです。その路線の電停に「関口町」というのがありました。父は大学卒業後、ほとんど東京を訪れる機会がなかったようです。その時の止まり具合にビックリしました。そもそも父がいたころの東京は地下鉄も銀座線と丸の内線しかなくて町中路面電車だらけ。驚くことに丸の内線は新設地下鉄という認識だったそうです。しかし40年もの時を越え、親子が実家から遠く離れた街で同じような場所に住むっていうのも、なんだか運命的なものを感じます。

そんな都電荒川線に今日、初めて乗りました。いや、別に都電に乗るのが主たる目的じゃないのですよ。今日目が覚めて、どこに行こうか悩んでいたとき、ふと「巣鴨」という単語が頭に浮かんできたのです。ただ、我が家から巣鴨へはなかなか行きづらいのです。路線図を見ながらいろいろ考えていると、ふと我が家近くから巣鴨界隈へ一本の線が延びているのが目に飛び込んできたのです。その線こそ都電荒川線だったのです。

こういう路面電車、実はけっこうなじみがあるのです。というのも僕の地元の北九州市ではありとあらゆるところを西鉄の路面電車が走りまわっていたのです。ただ他の都市でも見られたことかもしれませんが、路面電車は交通渋滞の原因になるということで、どんどん廃止されていったのです。そして僕が高校2 年のころ、北九州市の西鉄路面電車は全て廃止されてしまったのです。

そんな路面電車経験があるためか、都電荒川線も何やら懐かしい気持ちで乗り込みました。すると想像していたよりも意外とちゃんとスピードが出るのですね。かなり遅いイメージがあったのですが、そこそこスピード感があるのですよ。路面電車も進歩していっているのだということに初めて気づきました。

ということで巣鴨に到着。巣鴨って言うと「お年寄りたちの原宿」なんて言われることが多いので、若い人たちには全く無縁の街だと思ってしまいがちですが、意外とそうでもないんですよ。確かにお年寄りたちにウケのよさそうな店はたくさんあるのですが、ゆっくりじっくり見てまわると、意外とおもしろい風景がたくさんあるのです。

今日の写真はそんなおもしろい風景の一枚。これは地蔵通商店街に並ぶ店先の様子です。和風小物屋さんなのですが、何やらアーティスティックな感じがしません?確かにベタに老人向けを打ち出してる店は多いのですが、中にはかなりセンスのよい店もちょこちょこ目にすることができました。そういう部分を探し出していくのも、お散歩カメラマンとしての醍醐味だったりします。

アップロード日時 : 2006年4月17日 00:05    撮影場所 : [ 豊島区 ]

地図

撮影詳細情報

撮影情報
撮影場所 巣鴨地蔵通り商店街
撮影日時 2006年4月16日 15:17
カメラ情報
カメラ Canon EOS 20D
フォーマットサイズ APS-C
ISO感度 100
露出プログラム 絞り優先AE
露出補正 -1/3EV
露出時間 1/80秒
レンズ情報
レンズ EF70-200mm F2.8L IS USM
焦点距離 130mm
絞り f/4.5

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