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2006年4月26日
東京駅特集-第2夜- 窓越しの風景
東京駅のことを指して、よく「ターミナル駅」と言いますが、その名の通りかなり多くの路線の始発駅となってます。今回の写真に写っている東海道線もその一つ。東京駅を発着駅としているので、一度列車がホームに入ってくると、しばらくそのまま停まったままになります。このとき、ふとおもしろい光景を見つけることが多々あります。
というのも、そもそも普段生活していると、列車をじっくりと見る機会ってないじゃないですか。駅のホームで列車の到着を待ち、ホームに入ってきたらソッコー乗り込みますよね。で、目的地で降りると、列車はそのまますぐに立ち去って行くので、実を言うと列車が近くにずーっと停まっているというシチュエーションは少ないと思うのです。
列車をじーっと見てても別におもしろくないのですが、列車の窓越しの風景となると話は別です。停まった列車の窓越しに見える風景って、まるで水族館のガラスの向こう側みたいに見えて、現実世界とはかけ離れて見えるんですよね。元々は普通に見えていた光景が、列車がホームに入ってくることによって四角い窓で細かく区切られた空間に早変わりしちゃうんですよ。これが意外とおもしろいのです。
例えば今日の写真。手前に列車が停まっていなかったら、ただ単純に駅員さんが歩いているだけの普通の光景ですが、これを窓越しに見ると、なんだかまるで違った光景に見えるのですよね。これは列車の窓越しの風景に限らないのですが、オフィスだろうが自宅だろうが、窓越しの光景っていうのは非現実の光景だと思うのです。窓越しに見る光景というのは多かれ少なかれ、風景全体の中から一部分が切り出されているんですよね。すると切り取られて見えないところは自分の想像でイメージを補おうとするのですが、そのイメージって実は人それぞれまるっきり違うわけです。イメージの作り方次第で見慣れた光景が、一転違う姿に見えてくるものなんですよね。
東京駅はさすがにターミナル駅というだけあって、停まってる列車がけっこうたくさんあります。そんな列車の窓越しに見える光景を見てるだけで、ときどき思わぬ光景を発見をして得した気分になることがあります。
アップロード日時 : 2006年4月26日 01:46 撮影場所 : [ 千代田区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | JR東京駅 |
撮影日時 | 2006年2月26日 15:44 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 400 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/160秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF24-70mm F2.8L USM |
焦点距離 | 70mm |
絞り | f/2.8 |