街角散歩

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2006年5月31日

公園の存在感

公園の存在感

小学生のころ、学校が終わるとランドセルを家の玄関に放り投げ、すぐに遊びに出かけてました。向かう先は近所の公園。公園といっても日比谷公園や代々木公園といった大規模なものではなく、街角にひっそりとあるちょっとした公園です。日が暮れるまで公園で遊び続けていた記憶があります。

時は移り変わって大人になってからの話。今でもやはり公園は好きです。でも公園に求めるものは大きく変わったように思うのです。今は公園に行くと、ベンチに座ってボーッとしながらのんびりした時間を過ごしています。いわば公園にある種の癒しを求めているのです。ところが子どものころは公園というと、何やらドキドキワクワクするものを感じていたように記憶しています。公園という存在に一種のアドベンチャーを求めていました。

例えば今日の写真。これは土曜日に訪れた小石川植物園の一コマですが、どこの公園にも写真にあるような水飲み場ってあったと思うのですよ。今でこそただの水飲み場に見えますが、小さいころはそもそも背が低いので、何やら巨大なオブジェのようにも見えるのです。そんなオブジェで水が飲めること自体に少なからずワクワクしたものです。

今では公園を訪れても、子どものころのようにドキドキワクワクすることは当然のことながらありません。でも、ときどきふとした光景に出くわしたとき、小さなころ、まだ公園にアドベンチャーを求めていたころの自分の記憶が一瞬蘇ってきます。そんなとき、昔の感覚を懐かしく思うと同時に、もう公園という存在にワクワクしなくなった自分自身に対してちょっとだけ寂しくなることがあります。

アップロード日時 : 2006年5月31日 01:00    撮影場所 : [ 文京区 ]

地図

撮影詳細情報

撮影情報
撮影場所 小石川植物園
撮影日時 2006年5月27日 16:13
カメラ情報
カメラ Canon EOS 20D
フォーマットサイズ APS-C
ISO感度 100
露出プログラム 絞り優先AE
露出補正 -4/3EV
露出時間 1秒
レンズ情報
レンズ EF24-70mm F2.8L USM
焦点距離 70mm
絞り f/13

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