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2006年7月 6日
シリーズ「シルエット」-豊かな色彩-
写真を撮るようになって、いわゆる「写真雑誌」なるものをよく読むようになりました。カメラの新機種情報、ホットなカメラマンの新作などがたくさん掲載されています。そんな中、ときどき僕のようなアマチュアカメラマン向けに、写真の撮り方ハウツー的な記事が掲載されることもあります。そういった記事の中で、よく目にするのは「足を使って撮れ」ということです。
今のカメラは高倍率ズームが当たり前。遠くからでもズームでググーッと寄った写真を撮ることができます。でも、それをやると写真表現の幅がすごく狭くなってしまうのです。例えば遠くにあるものを遠くからズームで撮ると、背景がすごく狭くなります。逆に近くにあるものをワイドで撮ると背景はすごく広く写ります。同じように、視点の移動も重要です。例えば撮りたいものがあったとして、そのまま撮るのも一つの手なのですが、自分自身がちょっと動くだけで被写体の背景はめまぐるしく変わっていきます。どんな背景を選ぶかで写真の印象は大きく変わってきます。
ということで今日の写真。この日、僕は人物のシルエットを撮りたいと思っていました。シルエットを撮るには被写体の周辺が暗く、背景が非常に明るくないとちゃんとしたシルエットになりません。僕の場合、基本的に誰かを撮りたいという意図はあまりないのですが、「これを背景にシルエットを撮りたい」という気持ちの方が強いです。その「これ」が今回の写真の案内板です。とてもカラフルな色彩を持ったこの案内板は自ら光を放っているので、この手前にあるものは全てシルエットとして写ります。そこでこの案内板に近づいたり離れたり、周囲をグルグルまわったりして何かおもしろいものが手前にないか探しまわってみました。そうやって撮った写真が今日の一枚です。僕は基本的にお散歩カメラマンなので、街で見かけたものをその場でパシャっと撮るようなシチュエーションが多いのですが、ときに撮りたいシチュエーションが先に浮かび、それを撮るために方法論を追求していくという撮影手法をとることもあり、実はこれがなかなか楽しかったりします。
アップロード日時 : 2006年7月 6日 01:14 撮影場所 : [ 千代田区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 東京国際フォーラム 地上広場 |
撮影日時 | 2006年7月 2日 18:23 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -2/3EV |
露出時間 | 1/100秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF70-200mm F2.8L IS USM |
焦点距離 | 200mm |
絞り | f/2.8 |