2006年7月10日
夏の音色
父は40年以上前、東京で大学生活を送っていました。そんな父と話をすると「泉岳寺に行ったことあるか?」と聞かれたことがありました。とてもいい場所なので一度行ってみろと言うのです。その言葉を聞いて以来、泉岳寺がどんなものなのか気になってはいたのですが、なかなか訪れないまま今に至っていました。そして今日、初めて泉岳寺を訪れてみました。
短い参道、広い境内、忠臣蔵の要人の墓など想像以上に見応えのある場所だったのですが、相も変わらずそういった典型的な風景に感性が響かない僕は、全く関係ない場所の写真を撮りまくっていました。そんな中の一枚が今日の写真です。7月に入り、天候は芳しくないものの気温は既に夏の様相。かすかに聞こえる風鈴の音色が非常に涼しく感じる時期になってきました。そんな音と空気の感覚を伝えられないかと思ってこのカットを撮影してみました。最近の風鈴はガラス製のものが多いですが、鉄製の風鈴こそトラディショナルなスタイル。まさに昭和中期スタイルです。思い起こせばこのタイプの風鈴、僕の実家にもありました。しかし今となっては目にする機会がすごく少なくなってきたような気がします。そんな中、久しぶりに出会った鉄製の風鈴は、長い間屋外にさらされていたのかサビだらけ。しかしそれが逆に年月の移り変わりを感じさせてくれ、夏の風景に一つの味付けをしているように感じられました。
アップロード日時 : 2006年7月10日 01:40 撮影場所 : [ 港区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 泉岳寺 |
撮影日時 | 2006年7月 9日 17:17 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 400 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -2/3EV |
露出時間 | 1/60秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF70-200mm F2.8L IS USM |
焦点距離 | 173mm |
絞り | f/2.8 |