2006年7月20日
鉾町の美術館
3泊4日京都の旅、目的は「祇園祭」を撮影することだったのですが、何も宵山や山鉾巡行といったメジャーなイベントを撮りたかったわけではないのです。いや、もちろんそれらのイベントもどうせなら撮っておきたいとは思っていたのですが、本来の目的は「祇園祭の時期の鉾町の様子」だったのです。
京都の四条通界隈には鉾町と呼ばれる小さな町が密集している地域があります。ここは祇園祭のとき、それぞれの鉾や山を管理し、保存し続けている町の集合体。山鉾巡行のときはこの鉾町の人たちが実際に山や鉾を動かすのですが、見所は何も山や鉾ばかりではないのです。祇園祭の時期になると、普段は何気ない町屋の家々で、それぞれ代々保管している美術品が展示されるのです。呉服屋や和菓子屋など、数百年もの歴史を持つ家が多く集まるこの地域、屏風や掛け軸、調度品など歴史的にも貴重な美術品が各家に少しずつ保管されています。それらの美術品が祇園祭の時期になると窓際の広間に設置され、窓の外からのぞくことができるようになるのです。
鉾町でこういった展示が行われるということを僕は大学時代全く知らずに過ごしたため、せっかく京都に4年間も住んでいたのに一度も訪れたことがありませんでした。そこで今年はせっかくの機会なので、この鉾町の雰囲気を何としてでも撮影したいと思ったのです。実際見てみると、これがすごく素晴らしいのです。美術品が素晴らしいのは当然なのですが、それが昔ながらの古い家屋の中に展示されていて、しかもそういう風景を格子のスキマからのぞき見るという行為そのものに、すごく趣き深いものを感じました。
アップロード日時 : 2006年7月20日 00:47 撮影場所 : [ 京都 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 京都 鉾町 |
撮影日時 | 2006年7月16日 13:56 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/50秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF24-70mm F2.8L USM |
焦点距離 | 32mm |
絞り | f/4.0 |