街角散歩

« 出店の彩り | メイン | 空の気配 »

2006年8月21日

夏空の涼

夏空の涼

先週、会社の同僚からルーヴル美術館展の無料招待券をもらいました。東京芸術大学で行われているこの美術展は、東京のどこに行ってもそのポスターを目にすることができるため、僕自身もけっこう気になっていました。そんなおり無料招待券をもらうことができたので、これはぜひと思い行ってみることにしました。

上野駅から上野公園を通り、東京芸術大学の中にある会場の入り口までたどり着いてみると、既に恐ろしいほどの人が並んでいました。どうやら今日は展覧会の最終日。並んでいる人の数もハンパではありません。行列の様子を見ただけで帰りたくなってしまうような勢いだったのですが、せっかくここまで来たのだからと思い、並んでみました。

1時間ほど並んでようやく中に入ることができました。今回の展覧会のテーマは「古代ギリシア芸術」ということで、紀元前から紀元後すぐぐらいの期間にギリシアで作られた大理石彫刻の展示がメインでした。いろんな彫刻が展示されていて一通り見てまわったのですが、ここで一つの発見がありました。どうやら僕は古代西洋芸術に全く興味がないっぽいのです。

元々僕は美術館めぐりなどに全く興味がない人種です。有名な絵画を見たとしても、その絵画のどこがどのようによいのかサッパリわかりません。一方で日本の仏教芸術は大好きです。仏像や屏風などを見ていると、その作品がどこでどのような背景によって作られたか仮に知らなかったとしても、その造形美を見ているだけで楽しむことができます。もしくは現代芸術。例えば昨日訪れた森美術館のアフリカリミックスでは、見ているだけで作者が作品に込めようとしたメッセージみたいなものがビンビン伝わってきました。そんな中、今回訪れたルーヴル美術館展は、残念ながら心打たれるものがありませんでした。

というわけで自分の芸術的素養のなさに多少ショックを受けつつも、会場をあとにしました。そういう状況の中、せっかく東京芸術大学を訪れたのだから何か雰囲気のよい写真でも撮りたいと思い、周辺をぐるぐる見てまわってみました。そうやって撮影したのが今日の一枚です。これは東京芸術大学の隣にある、旧東京音楽学校奏楽堂の窓辺の写真です。今日の空は雲が少し多めではありましたが、気持ちいいぐらいの夏空。そんな空が奏楽堂の窓に反射してさらに濃さを増した青さを見せてくれていました。夏の暑さの中、ちょっとした涼しげな風景をかいま見ることができたような気がします。

アップロード日時 : 2006年8月21日 02:05    撮影場所 : [ 台東区 ]

地図

撮影詳細情報

撮影情報
撮影場所 上野公園 旧東京音楽学校奏楽堂
撮影日時 2006年8月20日 16:18
カメラ情報
カメラ Canon EOS 20D
フォーマットサイズ APS-C
ISO感度 100
露出プログラム 絞り優先AE
露出補正 -1/3EV
露出時間 1/100秒
レンズ情報
レンズ EF24-70mm F2.8L USM
焦点距離 59mm
絞り f/4.5

コメント

昔の建物っていいなぁ。学校っていうとコンクリートってイメージだけど、私の母校(もう潰れたけど)は木造だった。
暖かみがあって、先輩達の思いが伝わる感じ。すきま風が寒くて辛いけどね。。。

私は京都にいながら、神社仏閣のよさがまるでわからない人間。わざわざ入館料払ってお寺見る価値がいまいちわからずにいるの。何かを感じることを強要される感じが嫌なのよね。
西洋芸術も、これみよがしに「名画でござる」って態度が好きじゃない。たとえば学校の廊下とかに自然に飾ってあれば素直に「あぁ、いい絵だなぁ」って思えると思のに。

投稿者 ぺろたん : 2006年8月26日 09:27


木造の学校だったんだ!それはレアな体験だよね。すごくうらやましいよ。ホントに暖かみがありそうだよね。

京都の寺社仏閣がよく見えないのは、観光客が多いからなんだよね。建物自体はすごく魅力的なんだけど、あまりにも人が多くて建物のよさを感じることができないような気がするんだ。だから京都で撮影するときはできるだけ人物が写りこまないようにして、元々の建物の魅力を生かすようにしてるんだ。さすがに観光客だらけの写真だと興ざめだしね。

投稿者 コーヒー : 2006年8月29日 01:37


コメントを投稿

ATOM ATOM rss1.0 rss2.0