2006年9月 2日
霧中の木立
旅に出かけるとき、ガイド本のたぐいはほとんど読むことがありません。目的地が決まっている場合、その近辺を地図で見て、なんとなくおもしろそうな施設名や地名を探して訪れることが多いのです。今週、伊豆へ旅行に行ったときもそのようにして行き先を決めました。
伊豆の熱川温泉に行くということだけ決まっていたので、あとは地図でその界隈を見てみておもしろそうな場所がないか探してみました。すると、変な場所にまん丸な等高線が入っている小高い山があるのを発見。衛星写真で見てみると、これがまたすごくキレイな円形をしていてものすごく興味を持ってしまい、せっかくだからということで訪れてみることにしました。
その山は大室山というところで、麓からリフトで山頂まで登れるようになっています。山頂に着くと、山の内側はベッコリくぼんでいて、真ん中は広い草原のようになっていました。どうやらいろいろ調べてみると、ここは伊豆半島最大の火山だった場所らしく、今でこそ死火山となっていますが、かつてはかなり活発な火山活動があったらしいのです。
そんな場所で撮影したのが今日の一枚です。山頂は火口の縁に沿って一周ぐるりとまわることができます。歩いている途中、反対側の縁に立っている一本の木がすごく印象的だったので、反射的にシャッターを押してしまいました。辺りはけっこう霧が濃くて麓の景色はあまりよく見えなかったのですが、その霧がむしろ幻想的な世界を作り出してくれていました。ガイド本に頼らない旅というのも、思わぬ発見があって意外と楽しめるものです。
アップロード日時 : 2006年9月 2日 00:51 撮影場所 : [ 静岡 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 大室山 |
撮影日時 | 2006年8月30日 13:09 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/800秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF70-200mm F2.8L IS USM |
焦点距離 | 200mm |
絞り | f/4.5 |