2006年11月13日
午後のスクリーン
デジタル全盛の世界というのは便利である反面、怖いこともあります。僕は毎週けっこうな量の写真を撮っているのですが、それらは全てデジタル一眼レフカメラで撮影しています。ということは撮影した結果、生成されるのはいわゆる画像データ。フィルムカメラだったら、写真はアルバムに、フィルムはフィルムホルダーに保管しておくものですが、デジタルデータの場合は何かしらのメディアに入れておかなければなりません。
僕の場合、1日の撮影でだいたい2GB分ぐらい撮影するので、メディアに保管するのはキビシイものがあります。ということは必然的にハードディスクにデータを保管することになります。僕のハードディスクには過去2年分、25,000枚ぐらいの写真、合計160GBのデータが格納されています。実はこのデータを保管しているハードディスクが金曜日の夜、いきなりクラッシュして全て消えてしまいまったのです!
写真のデータが消えたのはこれが初めてではありません。前にも一度ハードディスクがクラッシュして1994年から2003年までの全写真データが消えたことがあります。このうち1994年から1998年までのものはフィルムのデータをスキャンしたものだったから問題なかったのですが、残りは全てデジタルで撮影したものです。当然のことながらバックアップもないので全ての写真が跡形もなく消え去ってしまいました。このときの写真消失があまりにもショックで、もう二度とこんな思いをしたくないと思い、大切なデータは保存環境を二重化することにしたのです。そして今回、160GBの写真データを入れたハードディスクがクラッシュしてしまいはしましたが、前回クラッシュ時からはじめたデータの多重化により、別環境のハードディスクに全く同じものを保存していたので、写真データは全て保護することができました。いやー、それにしても危なかったですよ。もし多重化をめんどくさがって、一つのハードディスクだけに保存していなかったとしたら、今ごろ全ての写真が消えてしまっていたわけですからね。毎週末、重い荷物を背負ってコツコツといろんな場所をグルグルまわって撮影した努力が全て水の泡になるところでした。とりあえず昨日、大至急新しいハードディスクを買ってきて、再び二重化環境を作り直しました。
ということで、無事に現状普及できたので、今日は心おきなくいつものように撮影に出かけました。今日訪れたのは愛宕。これまで近くを車で移動したことはあったのですが、じっくり歩いてみるのは今日が初めて。愛宕グリーンヒルズのような新しい街があるかと思えば、すぐ隣には昔からの古い街並みが残っているエリアがあったりと、新旧いろんな風景を楽しむことができる場所でした。
今日の写真はそんな愛宕へ向けて歩き出す前に撮影したものです。愛宕の最寄り駅は日比谷線の神谷町。駅の改札を出て、地上へ出る階段に向けて歩いているとき、ふと太陽の光が階段の奥にまでググーッと入り込んできていたのです。これがなぜかとても印象的で、地上に出る前からカメラを取り出しシャッターを押してしまいました。やはり晴れの日というのはいいものです。たとえ見慣れた風景であっても、光と影が作り出す模様が、ときとしてすごく印象的な造形を見せてくれることがあります。
アップロード日時 : 2006年11月13日 00:18 撮影場所 : [ 港区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3番出口 |
撮影日時 | 2006年11月12日 14:44 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/500秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF24-70mm F2.8L USM |
焦点距離 | 24mm |
絞り | f/2.8 |