見慣れた街の見知らぬ空間

今日はそんな場所の写真をチョイスしてみました。この場所はかつて小型船の係留場所だったのですが、僕が高校を卒業するぐらいのころに古びた桟橋などを全て撤去して、真新しい遊歩道が設けられました。湾に突き出す形で作られたこの遊歩道、今では区民の散歩ルートとして親しまれているようです。僕が地元を離れてもはや12年。ときどき帰省すると、街中が少しずつ変化していることに気づきます。知っている風景がどんどん消えていくのは寂しいものがあるのですが、とは言っても新しい場所へ足を運んでみると、そこから眺める風景は昔と同じもの。脳裏に色濃く焼き込まれた昔ながらの風景の中に真新しい見たこともないものがあるというのは不思議なものです。ずーっと住んでいる場所だと、少しずつ変化する風景を日々見続けることで、いつの間にやら見慣れてしまうものですが、一年に一度しか帰省しない場所となると、ちょっとした街の変化ですら「大きく街が変わった！」と感じてしまいます。