2007年2月 6日
シンプルな造形
京都をめぐっていて巡り会えた景色のひとつ。それが今日の写真です。日曜日に大徳寺をまわって写真を撮りまくっていたのですが、一通り見終わった後、次はどこへ行くか考えてなかったことに気づきました。道ばたにある観光案内板を見て、近くにおもしろいものがないか探していると、ふと目についた名前がありました。それは源光庵。
2005年12月末に京都を訪れたとき、どうしても源光庵を見たくて、レンタカーでこの場所を訪れました。ところが!残念なことに改修工事中ということで中を見ることはできませんでした。それから何度か京都に訪れる機会はあったのですが、ひたすら工事は続いていたらしく、全く見る機会を得ないまま今に至っていました。
今回ももしや工事中かもしれないと思い、大徳寺の近くから電話してみると「見ることできますよ」とのこと。これはすぐにでも見なければ!と、タクシーをつかまえ大急ぎで源光庵へと向かいました。そこで撮影したのが今日の写真です。
源光庵と言えば「迷いの窓」「悟りの窓」で有名な場所。この写真は「悟りの窓」の方です。シンプルな窓なのですが、一度見てしまうと目を離せなくなってしまうような不思議な魅力を持った窓です。この日、僕以外の観光客も少なからずいたのですが、おもしろいことにこの窓の前に座るときは、なぜかみんな正座なのです。かく言う僕も知らず知らずのうちに正座して窓を眺めていました。この窓と対峙するには正座を持って臨まなければならないような、そんな威厳のようなものが窓から放たれているような感じがしたのです。
季節がよって窓の外には真っ赤なもみじや沙羅双樹の花を見ることができるようなのですが、残念ながら今は冬。常緑樹と枯れ枝だけの風景しか見ることができませんでしたが、それでもこの場所の空気感を身体全体で味わうことができました。
アップロード日時 : 2007年2月 6日 02:25 撮影場所 : [ 京都 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 源光庵 |
撮影日時 | 2007年2月 4日 16:17 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -2EV |
露出時間 | 1/50秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF24-70mm F2.8L USM |
焦点距離 | 30mm |
絞り | f/4.5 |
コメント
久々にのぞいてみたら、すっごく心が落ち着く写真ばかりでびっくりです。
この源光庵「悟りの窓」は日々雑踏の中にいるとふと忘れがちな何かを思い出させてくれそうです。
投稿者 cats : 2007年2月 6日 15:26