心揺さぶる色彩

毎年3月になると「今年の桜の開花はまだか！」と落ち着かなくなります。昨年は冬が寒く、なかなか暖かくならなかったため、桜の開花がかなり遅れてしまったため、ひたすら待ち続けていた記憶があります。そして今年。どうやら暖冬の影響で桜の開花も早まりそうな気配。東京23区内での桜の開花は、気象庁の予測では3月20日前後になりそうだとのこと。しかし！そんな情報を真に受けて20日ごろまで待つつもりはありません。予測が20日だったら、今の時期から咲いている桜の木もどこかにあるはず。そう思って、すでに咲いている桜はないか、探してみることにしました。

そんなわけで訪れてみたのは上野公園。都内有数の桜の名所のこの公園、中に入ってグルリと見渡してみても、桜の花が咲いている様子はイマイチ見ることができません。そもそもソメイヨシノは世の中全ての木がクローンだったりするので、同じ気象条件であれば全く同じ時期に開花するもの。ということはわかってはいるのですが、でももしかしたら気の早いヤツが早々と花を咲かせているかもしれないという一縷の望みを捨てきれず、公園の中をグルグルまわりながら咲いている花を探してみました。

上野公園から不忍池あたりへ移動している途中、ふと目の横にピンク色っぽいものが目の端に飛び込んできました。もしや？と思いよく見てみると、どうやら桜っぽい雰囲気。場所は上野公園と隣接している五條天神社。境内に入ってよく見てみると、1本の桜の木が見事に花を咲かせていました。心の中で「ついに発見！」と外目にわからないぐらい小さくニヤリとして、桜の木に向かって駆け寄っていきました。

せっかく見つけた桜の花。いろんなアングルで撮りまくってみました。そんな中で今日アップするのは桜の花越しの風景です。去年の桜の季節には、どちらかというと桜そのものの美しさを中心に撮影してきたので、今年は趣向を変えて桜の花が咲く場所の風景を撮ってみようと思っています。