夕暮れの街並み

ところが、僕が気合いを入れて被写体を待ちかまえているときは、えてして目的のものは撮れないもの。一昔前の言い方だとマーフィーの法則みたいなものです。この日、空はそれなりにキレイだったのですが、空に雲が全くなかったため、夕日が赤く染める「モノ」が存在しない状態だったのです。夕焼けとは夕日が沈む西の空の色だけにあらず。日中真っ白な雲が、夕暮れ時の太陽の光を浴びて黄金に輝いてこそ真の夕焼けです。ということで、残念ながらこの日は美しい夕焼けの写真を撮ることができませんでした。

代わりに何か撮るものはないかと展望台をウロウロしていると、窓際に立って夕暮れ時の外の風景を眺めている男性の姿が目に飛び込んできました。うっすらオレンジ色に染まった街の風景を見ている様子がとても印象的で、ついつい撮ってしまったのが今日の一枚です。