月夜のイルミネーション

東京ドイツ村という、さも東京都のどこかにあるような名前ですが、実は所在地は千葉です。千葉と言っても東京ディズニーランドの舞浜のように、東京に限りなく近いエリアであればまだわからなくもないのですが、東京ドイツ村の場合は同じ千葉県でも袖ヶ浦市だったりするのです。袖ヶ浦と言えばもはや房総半島。東京湾岸を移動するよりも東京湾アクアラインで一気に木更津まで移動した方が近かったりします。

ということで昨日、東京ドイツ村へ行ってきました。アクアラインで行けばすぐに着くのですが、それではおもしろくないので、普通に京葉道路から館山自動車道へ。車で走ること約2時間、東京ドイツ村に到着しました。ここは車のまま入場して園内を車で移動するという、車がなければ訪れることすらできないのです。車で園内をゆっくり回ってみたのですが、敷地がすごく広いのと対照的に客の数が異様なほど少なく、しかも空には厚い雲がたちこめていて、ドイツ村全体にものすごくどんよりとした空気がたちこめていました。

「これは想像以上のガッカリスポットなのでは？」

と思ってしまいました。ところが、一転夜になるとドイツ村全体がまばゆいばかりのイルミネーションに包まれ、すごく幻想的な空間へと姿を変えました。空を覆っていた雲も少しずつ薄くなっていゆき、代わりに現れたのは月齢14日目、ほぼ満月の月。イルミネーションに照らされたドイツ風の建物と空に浮かぶ月の様子がとても印象的で、クリスマス時期にふさわしい、光の魅力あふれる美しい夜を過ごすことができました。