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2007年12月25日
道化の知らせ
東京ドイツ村の中をグルグル歩き回りながら写真を撮っていたときのこと。何かの写真を撮ってファインダーから目を離すと、ピエロの衣装を着た老人が僕の方を見ていました。僕の視線に気づいたのか、ピエロがゆっくり近づいてきて静かに話しをはじめました。
「この敷地内の所々にフクロウがいるのに気づいた?」
「いや、気づきませんでした」
「あそことあそこと......」
「ホントだ!けっこういますね」
「でね、この時期は日が沈むと東の空から月がのぼってくるんだけど、あのあたりに立つと、月とフクロウがピッタリ重なる写真を撮れるんだよ」
「ホントですか!?」
「そう見えるように配置したからね、ふふふ」
そう言ってピエロは去っていったのです。なぜいきなり僕にあんな話をしてくれたのかはわかりませんが、何はともあれ耳よりは話を聞くことができたのは間違いありません。太陽が沈むのを待って、ピエロが教えてくれば場所を訪れてみたところ、本当に月とフクロウのイルミネーションがピッタリ重なって見える場所がありました。前後に移動してしっくりくる位置を探って撮影してみたのが今日の一枚です。
毎週末、あらゆる場所で写真を撮っていると、ときどきその場にいる人と話をすることもあります。有名な撮影スポットのような場所だと、そこには"主"のような人がいて、何も聞いてもないのに突然撮り方のポイントのようなことを話し始める人もいます。ただ、今回は場所が東京ドイツ村であること、そして話しかけてきたのがピエロであったことから、いつもとは全く違う感覚の、とても不思議な体験をしてしまったような気がしました。
アップロード日時 : 2007年12月25日 00:02 撮影場所 : [ 千葉 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 東京ドイツ村 |
撮影日時 | 2007年12月23日 16:41 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 20D |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 400 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -4/3EV |
露出時間 | 1/15秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF70-200mm F2.8L IS USM |
焦点距離 | 190mm |
絞り | f/20 |
コメント
なんともミステリアスなエピソード。
写真も素敵です!
投稿者 イガイ : 2007年12月25日 04:06
>イガイさん
写真気に入っていただけてとても嬉しいです。
このピエロとの出会い、ホントに不思議な体験でした。
投稿者 コーヒー : 2007年12月26日 00:22