江戸下町の祭

この祭では全56基もの御輿が永代通りを練り歩きます。中でも特徴的なのは、沿道から担ぎ手に向かって水をぶっかけまくること。永代通り沿いに大量の水をためたバケツが並べられていて、御輿が通るたびにバカバカ水をかけまくるのです。中には消防車が使うような放水ホースなどもあり、とにかく辺り一面水浸し状態です。当然のことながら沿道の観客にも水はかかるわけで、最前列で写真を撮っていた僕にも水がかかり、カメラもびしょ濡れになってしまいました。

「ワッショイ」のかけ声で御輿をかつぎ、威勢良く大通りを練り歩く様はまさに江戸の「粋」そのもの。三年に一度しか行われない貴重な祭をこの目で見ることができたのはとても貴重な経験でした。

実を言うと僕はこの祭の存在を知りませんでした。友人からこんな祭があると教えてもらって初めてその存在を知ったのです。当日、絶好のビューポイントへ案内してもらい、しかも最前列で祭の写真を撮れたのはまさにこの友人のおかげ。いつもは写真を撮りにでかけるとき、自分の知っている情報の範囲内でしか出かけようがなかったりするのですが、今回のように情報を教えてもらうことで貴重なイベントに参加することができ、結果として写真の幅が飛躍的に広がるので、こういった情報は大変ありがたいものです。