丘の上の孤独

そんなわけで訪れた下関市。かつて何度か遊びに行ったことがあるのですが、それもかなり昔のこと。今回の訪問はかれこれ20年ぶり。もはやどこに何があるかサッパリ忘れてしまっていました。そこで今回は地元人としてではなくイチ旅行者として、典型的な観光スポットをまわってみました。

赤間神宮、唐戸市場などメジャーどころをまわって、最後に訪れたのは巌流島。正式名称は船島というのですが、巌流島の方がイメージがわきやすいと思います。かの有名な宮本武蔵と佐々木小次郎の決戦の地です。。下関に巌流島があることはかなり前から知っていたのですが、これまで一度も訪れたことがありませんでした。今回はいい機会なので、巌流島に行ってみることにしました。

下関の唐戸フェリーターミナルから連絡船に乗船。15分ほどで巌流島に到着しました。島は観光用に整備されていて、全体的にこぎれいな公園のような感じ。所々、宮本武蔵と佐々木小次郎がらみのオブジェが展示されていました。丘の上には2人の決戦の瞬間を模した銅像が設置され、波打ち際には宮本武蔵が乗りつけたであろう小舟が設置、というように、決闘のイメージを崩さないかたちで島全体がうまく整備されていました。

そんな巌流島で撮影したのがこの一枚。新年早々の時期にも関わらず島にはそこそこ観光客がいて、みんな島内をブラブラしながら観光を楽しるようでした。そんな中、写真に写っている男性がたった一人、丘の上からボーッと海を見ていたのを見つけました。冬ならではの澄んだ空をバックに丘の上でたたずむ様子がとても印象的で、ついついシャッターを押してしまいました。