2009年1月10日
工業地帯の日常風景
北九州市と言えば北九州工業地帯。東京から北部九州までを結ぶ「太平洋ベルト」と呼ばれる工業地帯群の中で、特に工業生産比率の高い京浜、中京、阪神、北九州の工業地帯を総称して「四大工業地帯」と呼びます。と社会科の授業で習ったのはけっこう昔。今では北九州工業地帯を除いて三大工業地帯という呼び名の方が定着しているとか。そもそも北九州工業地帯は1901年、官営の八幡製鉄所が開業されたのがきっかけで工業化し始めた地域。戦後、別の場所にもっと生産力の高い製鉄所が増えていき、設備が古い八幡製鉄所は生産比率が下がっていきました。そのため、この地域の工業生産比率は徐々に下がり続け、今では京葉工業地域や瀬戸内工業地域の工業生産額の方が北九州を上回っていたりします。
とは言いつつも、今でも北九州市と言えばバリバリの工業地帯です。北九州中央に位置する洞海湾の周辺には多くの工場あります。新日鐵八幡製鉄所をはじめ、安川電機、三菱化学、三菱マテリアルなど、有名どころの工場が並んでいます。今日の写真は洞海湾沿いの三菱化学の工場を遠く離れた皿倉山の頂上から撮影したものです。化学工場特有の、グネグネ張り巡らされた配管、液体を貯蔵しておくタンク、三点倒立しているかのような煙突など、独特の雰囲気が漂っています。この街で生まれ育った僕にとってはこういう光景は日常の風景だったりしたのですが、東京で出会った人たちにこの手の写真を見せると、完全に非日常の光景として受け取っているのが印象的でした。
アップロード日時 : 2009年1月10日 13:14 撮影場所 : [ 福岡 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
---|---|
撮影場所 | 皿倉山の山頂から洞海湾沿いの工業地帯を臨む |
撮影日時 | 2009年1月 2日 11:58 |
カメラ情報 | |
カメラ | Canon EOS 5D |
フォーマットサイズ | 35mm |
ISO感度 | 100 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -1/3EV |
露出時間 | 1/800秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM |
焦点距離 | 400mm |
絞り | f/5.6 |