2011年2月 7日
オールドレンズの描写
今日の写真はなんの変哲もない生活道路を撮影したもの。真っ直ぐのびる道を望遠レンズで撮影することで、遠くから近くまでの風景がギュッと圧縮されたように見えます。この写真、こうやって見るとごくごく普通の街角スナップなのですが、今日はちょっとトライアルの意味もこめてこの写真を撮影してみたのです。
今日この写真を撮影するのに使ったレンズがとても古いものなのです。「LEITZ WETZLAR Elmar 1:4 / 135mm」という古いライカのレンズで、中古屋さんで「訳あり」として安く売られていました。シリアルナンバーから調べてみると僕が持っているのは1960年に作られたもの。今から50年以上に作られたレンズがどんな写りをするのかとても気になります。
ということで今日はこのレンズをEPSONのレンジファインダーデジタルカメラ「R-D1」につけて街角の風景を撮影しまくってみました。撮り始めて気がづいたのですが、当然のことながらこのレンズはカメラの距離計と連動しないのです。ということは、ピント合わせが手動なのは当然のこと、自分の立ち位置から被写体までの距離を計算して、それをレンズのピントリングに反映させてあげなければならないのです。マニュアルのピント合わせ自体はそこそこ慣れているので問題ないのですが、距離を計算してピントを合わせるというステップをこれまでちゃんとやったことがないので、今回このプロセスで写真を撮影するのはかなり苦労しました。
と同時に、レンジファインダーカメラを使っているから当然なのですが、レンズが捉えているフレーミングとファインダーで見えている範囲が全く違うのです。一眼レフカメラであればレンズを通った光をファインダーで見ることができるのですが、レンジファインダーではレンズとファインダーは別系統。普通は焦点距離に合わせてファインダーを複数用意するのですが、当然そんなものは持っていません。ということで今日は被写体の方向にレンズを向けつつ、細かい調整は諦めて勘でフレーミングをしながら撮影してみました。
ということでこの古いレンズを使ってたくさん写真を撮ってみたのですが、残念ながら7割はピンぼけ。被写体との距離なんていきなり正確に計測できるわけもなく、失敗しまくりました。そんな中で、とりあえず「ピントは合った」というレベルの写真が今日の一枚です。
ということで今日の写真に作品的な意味はほとんどありません。レンズの評価用としての用途がメインです。で、撮影した写真を見てみると、なかなかシャープ。不便な操作感はさておき、写りだけを見てみると今でも十分使えるクオリティだと感じました。今後も写真撮影のときにはこのレンズを持ち出し、いろんなシチュエーションで撮影してみては継続して様子を見てみようと思います。
アップロード日時 : 2011年2月 7日 01:42 撮影場所 : [ 世田谷区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 小田急梅ヶ丘駅南口周辺 |
撮影日時 | 2011年2月 6日 14:31 |
カメラ情報 | |
カメラ | EPSON R-D1 |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 400 |
露出プログラム | 絞り優先AE |
露出補正 | -0.3EV |
露出時間 | 1/631秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | LEITZ WETZLAR Elmar 1:4 / 135mm |
焦点距離 | 135mm |
絞り | f/8.0 |