2011年9月22日
古井戸の記憶
しかしながら道路というものは時代に応じて変化していくもの。通行するのが人間だけの場合、馬車も通る場合、自動車が通る場合など、通行するもの、人、量によって必要とされる道路容量は変わってきます。端的に言うと、時代が新しくなってくるに連れて必要とされる道路の「幅」がどんどん広くなっていきます。
土地に余裕のある場所では、単純に元々の道を拡幅するだけで問題ないのですが、街道の宿場町などでは道の両脇に商店や宿などが並んでしまって道路の拡幅余地がなくなっていることがあります。例えば東京と横浜の間などは元来、東海道が主要路であったわけですが、現在は無数の国道、首都高速2本、第三京浜と東名高速など多重化された道路網、さらには東海道線、横須賀線、京浜東北線、京急本線、東海道新幹線など、激しく多重化された鉄道網も整備されています。
と、前フリが長くなってしまいましたが今回訪れたのは品川の旧東海道です。品川と言えば東海道最初の宿場町。かつての東海道は普通の地方の商店街っぽくなっていて、パッと見た感じそれほど趣きを感じることはありません。ただ、周囲をよくよく見てみたら古い石碑や寺社仏閣、歴史案内看板などをたくさん目にすることができます。
そんな中でちょっと気になったのが今日の写真の場所。旧東海道の通りから細い路地に入った奥、周囲を建物に囲まれた小さな空き地で撮影した写真です。奥に見えるのは使われなくなって久しいと思われる錆び錆びの井戸。その手前でネコが横になっていました。もうちょっと近寄って撮りたかったのですが、ネコが僕をガン見していて、これ以上近づいたら逃げてしまいそうだったので、あえて距離をとったまま撮影してみました。
アップロード日時 : 2011年9月22日 00:20 撮影場所 : [ 品川区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 品川区北品川一丁目周辺 |
撮影日時 | 2011年9月18日 13:20 |
カメラ情報 | |
カメラ | Mamiya RB67 Professional SD |
フィルム | FUJICHROME Velvia 100F |
フォーマットサイズ | 6x8 |
ISO感度 | 100 |
露出時間 | 1/125秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | Mamiya Sekor 127mm F3.8 |
焦点距離 | 127mm |
絞り | f/3.8 |