2011年10月11日
古びたビルの入り口
ところで、春先からフィルムでの撮影をはじめて、以降いろんなフィルムを使いながらそれぞれの特性を確かめたりしているわけですが、ここ最近使ったフィルムでちょっと感じることがあったので、今日は詳しく書いてみます。
六義園の撮影に使ったソラリスというフィルム、今日の写真を含む、中目黒界隈の写真を撮影するのに使ったロモグラフィーのフィルム。これらはロモやホルガといったトイカメラとともに使われる機会の多いフィルムです。トイカメラと言えば、シンプルかつチープな作りで、撮影すると収差、歪み、周辺減光など一般的なカメラが排除しようとするマイナス要素が噴出しまくり。しかしながら、通常ありえない仕上がりがむしろコンテンポラリーアートっぽく見えたりして、手軽にアートを楽しめるカメラとしてここ数年、世代を問わず人気を集めています。ソラリスもロモグラフィーも、そういったトイカメラでよく使われるフィルムということで、ほんわか淡い感じの写りが独特なトイカメラテイストを作り上げる一助になっているような気がします。
今回僕がロモグラフィーを装填したのはトイカメラではなくマミヤのRB67。まだフィルムが全盛の時代、広告写真撮影でよく使われていたカメラです。いわゆるトイカメラとは対極なポジショニングにあるカメラです。ということで、今回はくっきりシャープに写るカメラでほんわか淡いフィルムを使ってみたわけですが、結果として、特に味がなく、ただただほんわか淡く写りました。
ということでトイカメラで多用されるフィルムを通常カメラで使ってみて感じたこと。使い所をうまく押さえないと、なんとなく特徴のない凡庸な写真になってしまうように感じられました。このフィルムに限った話ではないのですが、特性を理解して撮影対象に合わせて最適なフィルムをチョイスしないと、なかなか意図した通りのアウトプットは得られないものです。
アップロード日時 : 2011年10月11日 00:00 撮影場所 : [ 目黒区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 目黒区青葉台3丁目周辺 |
撮影日時 | 2011年10月 2日 13:10 |
カメラ情報 | |
カメラ | Mamiya RB67 Professional SD |
フィルム | Lomography Color Negative 100 |
フォーマットサイズ | 6x7 |
ISO感度 | 100 |
露出時間 | 1/4秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | Mamiya Sekor C 50mm F4.5 |
焦点距離 | 50mm |
絞り | f/4.5 |
コメント
コーヒーさん
いい色ですね。よく見かける風景と思いきや、奥の階段のくねり具合とそこへの光の入り込み具合が「ぐぐーっ」っと画面中心に惹き込まれます。両サイドの自転車はnonnは流れて見えます。それくらいこの階段魅力あります。
投稿者 nonn : 2011年10月13日 21:10
>nonnさん
設計上の都合だとは思うのですが、それにしてもこの階段、不思議な形してますよね。この魅力に共感いただけて嬉しいです。
投稿者 コーヒー : 2011年10月14日 00:24