2011年12月31日
暮れの日没
2011年の最終日。大晦日と言えば夕暮れのイメージ。ということで今日は日没の写真をアップしてみました。この写真は昨日、三軒茶屋のキャロットタワー展望台で撮影したもの。冬のこの時期は空気が澄み渡って、遠く富士山までクッキリと見渡すことができました。
2011年のフォトライフを振り返ると、個人的にはなかなかチャレンジングな一年でした。何をおいても「フィルム」を始めたのが今年一番のトピックス。本格的に趣味としての写真をスタートしたのはEOS D30というデジタル一眼レフカメラを購入したことがきっかけ。当然のことながらすべての写真がデジタルで撮影し続けました。今年の2月、ひょんなきっかけからフィルムカメラを購入することになり、以降、今年はフィルム中心にフォトライフを送ってきました。
■フィルムカメラを購入するきっかけを綴ったエントリ
・レンズの探求 - 2011年3月29日
この一年間で消費したフィルムは35mm判53本、ブローニー(中判)127本。ネガだったりリバーサルだったり、いろんな種類のISO感度の、いろんなメーカーのフィルムをとにかく消費しまくりました。というのも、せっかくフィルムカメラを始めたということで、いくつか確認してみたいことがあったのです。
(1)フィルムの種類による発色の違い
(2)カメラの機能による使い勝手の変化
(3)レンズの種類による描写の違い
(4)フォーマットサイズの違いによる画質への影響
これらを確認するために、いろんなシチュエーションでいろんな機材を使い分けながら撮影しまくりました。
被写体に合わせて最適な機材をチョイスするのが本来望ましい撮影スタイル。しかしながらこれまでデジタルでしか写真を撮ったことがなかったので、フィルムでの最適撮影シチュエーションを理解できていなかったのです。どういう状況でフィルムがマッチするのか、はたまたフィルムでできることはデジタルが全て包含できているのか。順光と逆光では?人物と風景では?晴れの日と雨の日では?などなど。本来はデジタルで撮影した方が撮りやすく、成功率が高そうなシチュエーションであっても、場数を踏む意味で全てフィルムで撮影し通しました。甲斐あって、上述(1)から(4)の傾向はそれなりにつかむことができました。
最後に雑感。この一年間フィルムを使ってみて思うのは「もっと早くからフィルムの世界に飛び込んでおけばよかった」という思い。「フィルムはコストがかかる」「撮ってすぐ結果を見ることができない」というのはフィルムの世界を言い表すのによく使われるコメントですが、そんなデメリットを補ってあまりある世界がそこには広がっていました。残念なことにフィルム文化は縮小傾向、富士フイルムにしてもコダックにしてもフィルムのラインアップが徐々に減っています。
とはいえ、逆のアプローチで「今この時期であってもフィルムの世界に飛び込んでおいてよかった」という思いもあります。このままフィルム文化が縮小し尽くす前にフィルム写真を始められて本当によかったと思います。フィルムならではのワークフロー、フィルムでしかできない表現を知ることはデジタルによる撮影においてもプラスに働きます。フィルム時代のスキルがデジタルに活かせる場面は多々あるからです。
ということで今年は上述通り、多少無理してでもフィルムを使い続けましたが2012年は是々非々で。撮りたいもの、撮影状況などに合わせて最適な機材をチョイスして出かけようと思います。そして、今まで以上にいろんな表現にチャレンジし続けていこうと思います。
アップロード日時 : 2011年12月31日 23:08 撮影場所 : [ 世田谷区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 三軒茶屋 キャロットタワー 展望台 |
撮影日時 | 2011年12月30日 16:27 |
カメラ情報 | |
カメラ | EPSON R-D1 |
フォーマットサイズ | APS-C |
ISO感度 | 200 |
露出プログラム | マニュアル |
露出補正 | ±0EV |
露出時間 | 1/250秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 SC |
焦点距離 | 35mm |
絞り | f/16 |
コメント
日の出といってもいいか。でも、すぐバレるかな太陽の位置で。
東京から富士山が見える所が減っているとはいえ、ビルの上に行けばいくらでも見られるんだね。いいなあ、羨ましい。
投稿者 和田町の老人 : 2012年1月 2日 10:29
>和田町の老人さん
パッと見た感じ、日の出と日の入りを区別するのって難しいですよね。おっしゃる通り、富士山と太陽がセットで写るのは東京では夕方だけ。すぐバレちゃいそうですね。東京は広大な関東平野の一部なので、自然の高台が少なく、遠くを見渡せる場所が減ってはいるものの、一方で高いビルの展望台というのは自然にはない高い視点を得られるので、遠景を撮影するには重宝してます。
投稿者 コーヒー : 2012年1月 3日 01:04