2012年2月 6日
街中の下り坂
南麻布の住宅街を歩いていたときに感じたのですが、この界隈は坂が多い。高台の部分はいわゆる武蔵野台地、その端々で川や水路によって削られてできた谷間地形があるわけですが、実際は高度に宅地化されているため何がなにやらパッと見た感じではサッパリわかりません。
しかしながら、そういう視点で街を眺めてみると見えてくるものもあります。この写真の坂道の両脇には崖に近いような急坂があるのですが、そのあたりがおそらく古くからの水流か何かで削られてできた谷地形。一方でこの写真の場所は台地の端っこの尾根みたいになっている場所で、写真では急な坂道のように見えますが周辺に比べると比較的なだらかな傾斜。こういう場所には古くから道が拓かれるもの。事実この坂道も「薬園坂」という名がつけられていて、江戸時代から道として整備されていた様子。
何気なく歩いているだけでは住宅街の何てことはない坂道にしか見えませんが、地形と歴史を知ることで街全体が一気に興味深くなります。何気ない街の見る目が変わりそうです。
アップロード日時 : 2012年2月 6日 00:01 撮影場所 : [ 港区 ]
地図
撮影詳細情報
撮影情報 | |
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撮影場所 | 港区南麻布3丁目周辺 |
撮影日時 | 2012年1月28日 14:20 |
カメラ情報 | |
カメラ | Mamiya RB67 Professional SD |
フィルム | FUJICHROME ASTIA 100F |
フォーマットサイズ | 6x8 |
ISO感度 | 100 |
露出時間 | 1/250秒 |
レンズ情報 | |
レンズ | Mamiya KL 127mm F3.5 L |
焦点距離 | 127mm |
絞り | f/5.6 |